『そうだ、京都に行こう!~サナシマ妄想☆宴会の後は。の巻~』 (
TQSS)
真田3隊の慰安旅行。
旅行1日目。
宴会終わってから部屋にサナシマだけ先に帰った後の妄想まとめ。(笑)
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「・・・ぅんっ、んっ。・・・んぁ」
宴会が終わり、部屋に敷かれた布団の上では嶋本が真田の横で悩ましげな声をあげている。
「っん・・・き、もちぃー・・・」
随分と気持ちよさそうな嶋本になんだか真田はおもしろくなかった。
そんな声をあげさせているのが自分ではなく他人だなんて。
「あっ!そこっ・・・くっ、あぁっ」
身体を合わせる時と同様な声に、段々と真田の下半身に熱が集まってくる。
「・・・はい。終わりです」
「くはぁ~Vv なんや楽んなったわぁ。おおきに♪」
真田が気を散らそうと新聞を読んでいると、そんな声が聞こえて来た。
視線だけを向けた先で、嶋本が仰向けにした体を起き上がらせ腕をグルグル回している。
お邪魔しました、と一礼して部屋を出て行くマッサージ師を真田は新聞を広げたまま横目で睨んみたが、理不尽な怒りを向けられた彼は当然それに気付く事はなく、扉は静かに閉まっていった。
「隊長もやってもらったらえかったのに」
「・・・いや・・・いい」
嶋本に背中を向けて真田はまた新聞に視線を落とす。
「??・・・どうかしたん?」
四つん這いでノソノソやってくる気配がすれば、ヒョイと背後から顔を覗かれた。
そちらへチラリと視線を向けると、少しはだけた浴衣の嶋本の胸元にドキリとさせられ再び体が熱くなってくる。
色づく肌。妙な色気。
それを引き出したのは自分ではないのだと思い出すとまた腹が立ってきて、真田はプイッと視線を戻した。
「何すねとんの?」
「別に」
素っ気ない返事。
(別にって・・・思いクソ拗ねとるやんけ)
理不尽な態度に嶋本はムッとさせられたが、これでは昼間の二の舞と思ったのだろう。
(あかんあかん。こんなんまた主導権取られてしまいや)
嶋本はそう心を沈め、マッサージが終わればしようと思っていたことを口にした。
「なぁ。風呂いかへん?」
「いかへん」
「・・・」
言葉をマネされカチン。
いや、でも進次大人やもん!と、嶋本は気を取り直して広げている新聞に構わず、胡座をかいた膝の上に向かい合って乗り上げる。
「・・・じゃあー、俺とぉ。ええ事する?」
嶋本は真田に跨いで座り込み、首に腕を回し首を傾げて問う。
本当のところ、昼間中途半端に煽られて嶋本自身物足りなく感じていた。
意趣返しみたいな気持ちで攻めてみたが、これで機嫌を直しこのまま流されてもいいかなと思う程度には真田の熱に飢えている。
同室の高嶺達も街へ出掛けると言って今は不在だ。
「・・・する」
真田は一瞬考えるように視線を背後に反らしたが、すぐに目線を戻し腰に回した腕で嶋本をギュッと引き寄せ、ボソッと耳元で呟いた。
拗ねた感じはそのままなのに、恋人との甘い時間を真田も共に過ごしたいと思ってくれているのが分かるような返事。
嶋本は嬉しくなって真田の唇に自分のそれをぶつけるようにして押し付ける。
自然体重が真田にかかり二人して布団へ後ろから倒れこんだ。
「・・・皆さん、ラーメンでも食べに行きませんか?」
「えー?なんでー?今帰ってきたばっかりなのにぃ?」
部屋の中に入り、前室から和室への襖をスーッと開けたかと思うと中には入らずそのままスーッと閉めてしまい、静かにとジェスチャーをする高嶺にそっと扉の外へと追いやられる。
音を立てないように閉めた玄関ドアの外へと出たところでそんな事を言われ、大口が大きな目を更に大きくして疑問を口にした。
「まぁまぁ。急に食べたくなったんですよ。おごりますから付き合ってください」
「俺は別にいいですけど・・・」
佐々木がそう言いながらチラッと大口を見た。
「コテツさんがいいなら俺も別にいいッスけどー・・・」
なんで?なんで?と顔に書いてある大口の背中をさりげなく押して、まぁまぁとエレベーターホールへと廊下を歩く。
(まったく・・・この貸しは高いですよ。隊長)
それでなくても、気を利かせて二人を残し出かけていたのに。
仲の良すぎる二人には全く時間が足らなかったようだ。
先ほどの光景を思い出し、高嶺はため息をついた。
襖を開けると真田の上に向かい合って座る嶋本の背中。
瞬間、真田とバチッと目が合った。
しまったと言う顔をした真田に手を上げて問題ない旨を伝える。
(手早にお願いします)
(すまない)
目で会話をしてそのまま襖を閉めた。
「・・・後1時間は戻れませんねぇ」
ついポソッと口から出たセリフに大口が首だけ振り向く。
「え?なんすか?」
「いえ。何でもないですよ。さぁ行きましょう」
笑みで誤魔化し、隊長副隊長を除く3隊は再び旅先の夜の街に繰り出していった。
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サナシマは嶺菩薩に守られてるって話。(笑)
☆監修をマッキーとあきらちゃんがしてくれました!ありがとうぅぅ!!!文字書きって難しいね(汗)☆
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